孤独/
ぎよ
海上の水銀のレールを栗鼠型のランプが走る
僕は腐った正午の淵を裂く
愛する女の青い影を抱きながら
銀河の稜線はあっという間に楕円を描く
あるかなしかの国境は音をたてて崩れる
さようなら さようなら
孤独と悪意に満ちた水滴は星を磨き
僕の夢を侵食する
女よ お前は僕に対してあまりに辛かった
もう秋風の金属的な唇すら見ることができない
最果てのこの国では
蒼空の結び目だっていとも簡単にほどけてしまった
薔薇の花束は魚のようにいつまでも僕の首を愛撫し続ける
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