道端/つみき
 

道端に 血溜りがある

猫の仔でも轢かれたのか
血溜りがある

街灯が ぽつぽつと灯る
さびしい通りに 風が吹く

ふと 生臭く感じて
しばらく息を止めていると

虚しいような
申し訳ないような
こころが 疼いてしまって

そこで起きた
悲劇の程度など 関係なく
どうしても
遣る瀬なくなってしまった



戻る   Point(2)