連結器/佐倉 潮
 
夜と朝とはどこで
つながっているだろう

虹と地面はどこで
つながっているだろう

私と私の身体はどこで
つながっているだろう

列車に乗る旅人の瞳に
変わりゆく世界の様が
つぶさに映るとしても
車両をつなぐ
連結器のすがたは
決して見えない

それは想うしかない

そんな
沢山の連結器に
私たちは守られている
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