四季/小川 葉
 


こうあるべきだと
おもっても
からだはおもうように
なってくれない

かりものの
このからだには
いでんしがやどっている

こうあるべきだと
おもっても
いでんしはなにもおもわない

いでんしに
しはいされたまま

わたしたちは
このからだのなかにある
しきにしたがうだけ


戻る   Point(4)