φの唄/雪路
 
φの唄を
歌います
謳うわけでは
ありません
それは無償で
あるからです



一つ
羊飼いが
ビジネスに参戦するようです
世知辛いという言葉の意味を
誰からも教えられず
通俗的最低レベルの
学識すらない彼は
若々しさだけで
勝てると信じ込んでいる訳です
私が彼に出す処方箋
それはもう
『荒廃』の景色の美しさ!
しかし彼は5年後
原宿に巨大な鉄塔を二対
割り箸を立てるかのように
器用かつ大胆にやってのけるのです
彼はそこで初めて
人間というものの安さを
見下す面白さを学んで
生涯を終えるのです




二つ
自分を鏡に映すのが大好
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