練 習/鈴木陽一レモン
花束が枯れてしまって
あたしは沈黙を選びたかった
何もかも
崩れゆく季節が来て
きっと
だめなんだな と
あたしがあたしであるが故
うまくゆかないことが多いのならば
このまま、うまくゆかないでいたい
あたしは
あたしを捨てたくはないと思うよ
捨てたくはないと
こわいけれど、
祈るやり方を、
見つめだすと、
それは細く尖りながら天を突いて進んで、
その向こうには
密教で知るような景色が
きんいろとしろい
泣いていなかった。絶望だった。
狂うことはなかった。静かだった。
( 僕は、あたしを、知らない )
あたしで
あたしに
あたしを
あたしは 泣いていなかった。以下
( 君のなかのガーリーに無罪を告ぐ )
憧れてばかりいないで
君の声を取り戻しなよ と
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