ぱや虫/藤鈴呼
* そよ風が 頬とカーテン 撫でて行く
夜になると 気温もグッと下がって
汗だくだった身体も
少しダケ 涼を 取り戻すけれど
ピタッと張り付いた シャツは 脱げない
サラっとした 素肌に 憧れるけど
梅雨から夏にかけては 望めない
いえ 私は 汗っかきだから
もしかしたら 年中 サラッと生きることは
難しいのかも 知れないな
そよそよと吹く様子から
そよ風と呼ばれるのかは
良く分からない
想像でしか 無いのだけれど
どっちにしても 風の姿は 見えないから
想像するしか 無いのですね
明かりに群れる ぱや虫が 嫌で
「ぱやむしって なぁに?
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