それぞれの朝/
うずら豆
深夜二時の静かな夜
てらてらと月が笑っている
朝焼けとともに草木は目覚め
さわさわとお喋りを始める
やがて歯車達が目覚め
ぎしぎしと電車に乗り込む
僕はそれを横目で見ながら
さらさらとした彼女の髪を撫でる
サイフォンがぽこぽこと
朝の訪れを告げている
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