大道芸人が見た風景/itukamitaniji
 
れるんだよ
運命だとか才能だとか そんな言葉で片付けながらね


存在を誇示するわけではない 誰を照らす目的でもない
あのネオンみたいになれたら こんなに苦しむ必要は無かった
それでもずっとここに立ち続ける 誰かに見てもらいたかった
そしていつかひっそりと消える あの光がそうであるように

大好きだとか愛しているだとか そんな陳腐な言葉じゃ
簡単に片付けられはしない 小さな戦いがここであったこと
時代という濁流に流されながら 誰かは笑って誰かが泣く
そうやってみんな生きてゆくんだよ 世界という大きな舞台の上で
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