「 浮かれ始めた街で 」/椎名
 
覚めることのない夢の中

彷徨い続けてる

現実に目を瞑り

見ない

聞かない

知らないふり



華やいだ街は

今年もまたジングルベルの季節

キラキラと輝くイルミネーション

電飾で飾られたショーウィンドー



ほら

まるでピエロじゃないか

笑ってる

大きな口開けて

布団にもぐれば泣いてるくせに



逃げ込んだのはどんな夢?

きっとそこには

知った人などいないんだろう

いいさ

そうやって逃げていれば



綺麗な夢だけ見続けて

現実には目隠し

明日はどんな顔で笑うんだい?

仮面はいくつ持ってるの?



ジングルベルにせかされて

今年も駆け足を始める

本当のこころを

置き去りにして




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