無病息災 生きている 大人編 3/Tシャツ
 
ばこを吸いながら、もういくらでもたばこを吸ってください。お酒も飲んでくださいって、先生に言われたの。って言った。そしてもう一本おいしそうにたばこを吸った。もう最期だから。悔いの無いように。私はもう何も考えられなかった。きっと私は泣くべきではないって思うけど、この病院にはそういう人たちが確実に何人もいるんだって思うと。私は24になって本当に憤りと言うものを感じた。それをも越えた感情。怒りも悲しみも、はかないって思う気持ちもあったと思う。アニキはそれを話してしばらく何も言わなかったけど、たばこをふかすと。入院したときはやめられるかなって思ったけどなって、白い煙を鼻から吐いた。アニキは、じゃ!て言うと軽い足取りで消化器病棟に帰っていった。

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