17の夏、あの子と/うめバア
17の夏、あの子と
ブラブラ、ブラブラしてた
大学受験も考えなきゃならんしさ
そろそろ、真面目になんないと
ああ、わかってるよ、わかってる
何もかもに集中できず
机に向かえば脱力して
クラスの奴らは知らないであろう
音楽を聞いては
歌詞なんかノートに写したり
そうやって
ありあまる若さ
湯水のように使ってさ
体育祭は、当然サボった
1人で、川べりから駅まで歩いた
このイントロめちゃかっこよくて
でも、だれにも言わない
二学期になったらなったで
あの子に彼氏ができたり
私も友だちが、変わったり
だからロッカーに
マンガも入れっぱなしだ
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