無病息災 生きている 小学編 3/Tシャツ
今でも嬉しい気持ちになるから、きっとニコニコしてたんだと思う。でも、今本当に悲しいと思うのはその遊び方を一つも思い出せない。何回も何回も一緒に遊んでたのに。どうしても思い出せない。思い出に無い思い出がこんなに悲しい。 僕はまだ小学2年生だから、自分が手術をするなんて教えられてないしちっとも考えない。でもいつもと違う注射がプリンプリンのおしりに打たれる。イッテェ!!って思うけど、痛い!って言って、やめてくれたためしは無いからじっと我慢する。ベットの脇には父親がいて、何かを一緒に話しているけど、頭がぼんやりして何を言っているのか分からなくなる。ただ父親が泣いていた顔を見たのはそれが初めてだった。やがて
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