君という名の旗/itukamitaniji
 
君という名の旗

おんなじさ今日が始まっても またかって思うだけで
特別な事は何もない 本質的にはそうなのだ
あっと言う間に未来は今に 今は過去へと変わってゆく
始まりも無ければ 終わりも無い旅を今静かに振り返る

いつかの古い傷を撫でて 悲しいフリをしてみた
だけどそれほど 悲しくならないことに気付いた
それは僕が強くなったのか それとも冷たくなったのか
僕が僕じゃなくなってゆくみたいで 怖かったんだ

自分が自分じゃないなんて そんなことあるはずないのに

何も忘れたくなんかないよって ぽろぽろと零す心に
何度も旗を突き刺した 記憶を標本みたいに打ち付けて
血ま
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