半年目の社会人が大学の仲間と集まって夜を惜しむ。/ガリアーノ
 
てしまったから
わたしもあとには引けない気持ちになって
きみのおなかや胸や首筋にやわやわと指を這わせる
どこもかしこもほんとうにあたたかいと思う
不意にきみがもらす熱い息に掻きたてられて
つい指先を走らせてしまう
そんなつもりではなかったけれど、そんなつもりな気になりながら
きみの体がびくんと跳ねるように追い詰める
この先にあるものはなんなのかな
ここから何がどうなるのかな
きみの体が跳ねて落ち着くのを待ちながら思う
きみのしろいかたい肌の湿りを確かめる
次に会うときもきっと拒めないだろう
どうして今こうなったのかな
いくらでも時間はあったのに
距離や時間に育てられるものなんて知ったことじゃないけど
きみとねむるのは心地いい
それだけが、わたしのほんとう。


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