半年目の社会人が大学の仲間と集まって夜を惜しむ。/ガリアーノ
 
効きすぎたクーラーを言い訳に
寄り添って体温を奪いにいった
右腕のあつさに少しだけたじろぐ
武骨な関節とまるい指先を包む
ねむりたかった
あたたかくたのもしくねむりたかった
でも武骨な指先は留まることを知らずに
わたしの太ももや腰を撫でる
そうじゃないのに、そういうわけだけじゃないのに
だからと言って拒むことも思いつかずされるがままになる
どちらにだって転ぶことはできる
この両手にかかっている
やっぱり寒さに勝てないと思ったのは左手で
そっとあたたかな肋骨にてのひらを添える
うすい皮膚の向こうの熱を奪おうと意識する
そしたらきみの右腕が動いて
わたしの左肘を撫でてし
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