ポエム坂上#3/馬野ミキ
 
詩を書くのをやめて
そのまま後ろに倒れて
ねむっている
子猫によっかかって
逃げられたらシーツ、君と話す。
きみと、
シーツ、きみお化けみたいになってぼくについてこい
そうしてぼくが振り向いたときにはいつでもそこにいてぼくを抱きしめろ


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『いつかきみと、ポエム坂上で』



ねーモンゴルの大平原で夜明けをみよう
ぼくらは教えてもらわなくても馬の乗り方を知っているから
月光に照らされるきみはだしの少女みたいになって
マント翻す怪盗みたいなぼくについてきなよ!
イースター島のモアイ像のうえでぼく詩の朗読をするから
きみは拍手して
愛してる、あとはわからない、あとは知っているって順番に読むから渋谷で
ぼくの知らない男の人と待ち合わせをしているときに
そのまえにぐるぐるまわる地球のとごかで
きみはぼくを忘れないから
ぼくはきみを思い出すから
シーツ、ぼくにキスしろ。
ぽえむ坂上で





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