無病息災 生きている 小学編 2/Tシャツ
これは、僕の話。愛とか恋とか、そんな歌をきいていると、おかしくてたまらなくなる。だってそんなことなんか
僕が入院してどのくらい立ったのかな?もう1週間たったのかな?毎日同じ部屋で、みんな一緒だと今日が暑いのか寒いのか、何曜日なのか分からなくなる。でも日曜の朝は覚えてた。ビックリマンがテレビでやってたから。4人部屋の僕のベッドの隣には、中学生くらいのお姉ちゃんがいた。その前には高校生のお姉ちゃんかな。僕のまん前には高校生のお兄ちゃんがいた。中学生のお姉ちゃんだけは、元気が無かった。だから僕はお姉ちゃんにポテトチップをあげたのを覚えている。ありがとうって言っていた。僕はベッドに戻るとお姉ちゃんがポテトチップを食べたのかどうかすごく気になった。もし食べたなら、元気になるかな。カーテンの脇からそっと見るけど、ベッドを背もたれにじっとしていた。あとでお母さんから聞く。余計なものは食べてはいけないのって。そんな心臓の病気があるのって。僕はカロリーって言葉を覚える。それ以外にもいろんな言葉が書いてあるけど覚えられない。そんな紙がお姉ちゃんのベットの横に張ってあったのを覚えている。
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