心の川/
朧月
どんなに精密にダムをつくっても
降る雨の量はそれを上回る
川とは不思議
山とは不思議
枯れているとみせかけて
川はよみがえる
忘れていることが罪であるかのような
想いを抱かせる
黒い流れの川は
怒っているのだろうか
私の心の
中にある川もきっと
ほんのささいな言葉で変わるだろう
枯れない川をうちに
だれもが持っているなら
清いばかりでないその川に
触れてみたいと思う
あなたの心に
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