迷子のゆくえ/
ユーリ
みちのゆきさき。
通らせて、そこの、女の子。
ナイフを胸に突き刺そうとする、
かわしたら、私はきっと死んでしまうのね。
抱きしめて、あなたが泣き出さないから雨が降る。
すぐに逃げてしまうから、私も森へ入り
絶命したあなたに一輪だけ花を贈る。
さいごまであなたは黙って、
僕だけが歌っていた。
さよなら。
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