ファンデーション/
ぎよ
スーツに付いた君のファンデーション
ああ それは宇宙の彼方の星雲のようにきらめいて
この世界が美しいのはやはりあの女(ひと)のためなのだ
などと考えながら
生地に残った彼女の温もりと匂いを感じようとする
そんなわけで今日もクリーニングに出すことができなかった
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