影法師/朧月
 
信じることがこわいという
君は月がすき
星をみるのがすき

ひとりにして
と君は言う
空間の端にいる
ことを許して

身じろぎせずに息をする
互いに
影法師のように

心で
ひとつになんて願わないけど
もし
そうなっても
かまわないと思う

ふと時計をみる
今日の終わりのときを
君も待ってるね


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