いつのまにか/草野春心
 


  君にむけて
  風のなかで
  話したいことは
  いつのまにか



  感じすぎて
  日々のなかで
  忘れたいことも
  いつのまにか



  今、
  星のひかりは
  白い溝をきざみ
  ゆるやかに夜空へとどく



  そんなふうに
  気づかれてゆくならさ
  愛しあうこともいつか、
  いつのまにか




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