キリストは必ず来る/blue
 
言ってくれているような気がした

差し込むように
乳房が張ってきて
あたしに時間を知らせる
昨夜 殴られた拍子に
タンスの角で打ちつけた肩に
子の重さが食い込み
あたしは少し足早になった

電話工事中の 看板の先には
「酸素欠乏危険場所」 と
仰々しく書かれた囲い
警備員が
気をつけてどうぞ と
あたしに声をかける

こんなあたしに優しくするのか
ちゃんちゃらおかしいと
あたしはもっと足早になる

部屋に着いたら
背中の子をおろして
乳をやろう
悪魔になるのは 
それからでも遅くはないはずだ

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