シーシュポスの岩/blue
 
せっかくここまで来たのだからと
あなたは言う

あなたの言う
ここ がどこなのか知りたかったから
自分の姿を鏡に映してみた

ああ 知らないうちに
こんな姿になっていた

決して頂上に到達できないのがわかっているのに
岩を運び続けるシーシュポスを思う
あと少しというところで
どうせ この岩はまた転がり落ちる
それを
徒労だと言いたいものには言わせておけばいい
私はとにかく
シーシュポスのように
岩を運ばなければならない
それが自分自身を正当化する
唯一の手段だと思うから

いや もしかしたら
岩を運ぶ以外に ここ で
私がするべきことがないからかもし
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