ささやかな、/
田園
死ににいく気は無いけれど
だんだんこの身は朽ちていく
日毎にガタつく体を持って
私は少し佇んだ
その折偶然あなたに会った
あなたは障害を持っているのに
生きている事を全身で
体全部で示していた
こんな小さな私だけれど
あなたの姿を見ていたら
私も少し口角を上げて
生きてみようと思ったのだ
太陽になる気は無いけれど
私たち人も魂は
あのおおらかな光から
生まれてきたのだと思っている
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