夏恋/さき
此の肌
白く
夜にだけ
光る
その黒さと
対をなす
蜜のオセロ
純粋な目をして
花の匂いを
纏いましょう
焼けた風を
掴んで
呑んだ
何からも
自由になれるように
中から
あたしの骨を焼く
さて
もう
何も怖くない
黒い髪が
潮風に愛される
もっと
もっと
って
汗ばんでいく
何が
ホントか
どれが
ウソか
アナタが
確かめたらいいでしょう
この国では
心は自由
だから
誰とでも愛し合えるし
愛さなくても
出来てしまう
ひと時を
恋と呼ぶ
魔法
祈る
夜の海風と混じりあう
熱帯雨林の囁きを
「も
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