ひとりごと/
もずず
独りになりたくて
そんな夜があって
そんな夜には
鏡越しに見える現はいらなくて
吐き出す術をも知らずにいて
まるで深い井戸の闇から
遠く彼の空の幻を見ているようで
人間でいることの意義さえ
やがては危うい
(そもそも意義なぞないのでしょうが)
午前2時
四方の壁が迫り来て
すぐに夢は訪れる
右往左往を飲み込むも
胸のしこりはまたも消えない
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