稲わらの火/subaru★
タイムテーブルに置かれた数字
拾い集めて 女将に献上する
己の正しさを保つため
高速列車
旅客が 知る辺のない土壌に埋もれる
倒された稲わら 燃え移る炎
真相と一緒に抱かれ そして焼かれ
黒夜に佇む人間は 死んだも同然
蔑(さげす)む悪魔
他人(ヒト)はカーテン越しに歌を歌う
蔑(さげす)む悪魔
民草(たみくさ)の口に金貨を投げ込む
己の正しさを保つため
緑のカーテン
強烈な日差し 躱(かわ)すため
他人(ヒト)はカーテン越しに歌を歌う
あの土地からの怒りは容赦なく その仕草に着火する
打ち消す術(すべ)もなく
用意周到
武器庫に残った正当防衛の日傘
ポケットに 隠し持つ怒爪
国宝級の言論武装
見ず知らずの者に襲われぬ為に
己の正しさを保つために
己の正しさを保つために
己の正しさを保つために
己の正しさを保つために
ただ それだけのために
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