アンドロイド/未完
彼は初めて会った時、私をじっと見ていた。そして、
「ずっと(キミが)気になっていたんだ」と言った。
ビックリしたけれど、どこかで嬉しいとも思っていた。
それは、私を見つけた時、私のところまで迷わずまっすぐに、
向かってきてくれたからかもしれない。そんなところが、
安心したのだと思う。あなたのことをよく知らなかったけれど。
そして、私も最初からあなたに感じていたの。
「この人だったら、大事にしてくれそう」
それからの私達はいつも一緒で、すぐに親しくなれたよね。
本当に彼は正直な人で、なんでも隠さず、飾らずに話してくれた。
そういう気持ちが嬉しくて、いつも彼の言葉に静かに耳を傾
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