塔/itukamitaniji
 
で壊れた模型みたい
子供に踏ん付けられた
レゴの街みたいに粉々
思い出したように
ひとり歌い出した
塔にいるのは
僕ひとりだけか
やがて光がさしこんで
誰かが手を伸ばしてる
あなたは誰?
天使?悪魔?
いや
あなたは僕だ
思い出した
これは僕が見ている夢だ
だから僕だけが
生き残って塔まで来たんだ
もはや街に形はなく
爆弾か隕石でも
落ちたかのようにぐちゃぐちゃ
もう良いよ
終わりにしよう
目を覚ますから
終わりにしてくれ
ごめんよ
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