強くなる/みい
ごくり、
わたしは
きみのたましいをなぞった朝に
虚無感と目が合った
アスファルトがおひさまで埋まり
おもむろに
手のひらでくしゃっとした夏を
あつくて溶けてしまうと言う言葉は
ただただあまくてやさしい
そんなやつは
アイスでも食ってろよ
と
わたしはかたっぱしから
人の口にアイスを突っ込んで
かたっぱしからひんやりしたところで
わたしにはなんにもなくなってしまった。
ねぇ、なんにも。
はじめからない、ものを
ひとりで見てたのかとずっと不安で
だけどつくり出したのがきみである以上
わたしはひとりではなかった
のね
ふしぎふしぎふしぎ、
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