九橋街道六時半/
竜門勇気
ぼんやりとした散乱のあと猫に食われてしまった
ぼくは愛情に興味をなくす
九橋街道六時半
ぼくはついに諦めようとここに来た
自分探し最中
結局そんなモノは無いと気づいた
昔はあったんだ多分
必要なくて捨てたんだ
容器だけあればいいって気づいたんだ
九橋街道六時半
すでに明るくなった道路を
ライトをギラギラ光らせたトラックが
とんでもない勢いで走っていく
名もなき空っぽを吹きちぎりながら
ぼくの町を通りすぎていく
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