しはいしゃ/中川達矢
ひとがそうぞうした
ロボットは
出入りぐちに立って
かんしをしている
ぷろぐらむどおりに
しはいした気になって
飼い犬には手をかまれるから
とおせんぼされて右往左往
そのようすは
かんしされている
ひとがしはいしたものが
ひとをしはいして
かつてのしごとをうばっていく
こうりつ主義のもとで
はたして
ひとののうりょくに
味があるのか
くびわをつけていなければ
どこに行くかわからないけど
ひとのくびをみてほしい
行き場はない
いつか
かたをならべてみたいものだ
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