夢の見える部屋/リンネ
 
 (立方体の個室に、インタビューをするものとされるものがいる)


「子供のころよく見た夢の話です。人をばかにするような引きつった笑い声が、空のほうから聞こえてきます。さっと上を見上げると、なんと笑っているのは太陽のようなのです。」

――で、すぐにガラス砂を播かれたような刺激を眼球に受け、視線をそらした、と?

「ええ、夢の中であれ、太陽は眩しい。ですが、それでもなんとなく太陽に口があって、それが豪快に歪んでいるのが分かりました。サングラスなどがあればもちろんもっとよく見ることができたのでしょうが、まだ幼い私の夢にそんな大人びた品は登場するはずもないのです。わたしがまじまじと見れな
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