刻印/
こしごえ
四肢をなげ出している秒針は
ささやかに咲いて 咲いて
かつて
結晶は舞いおりる時幽かに無音でした
その時わたしは静かにうたう
初めての初まりに深く、
あの空へかえそう)書くために。
その役目を
果たし終えるまで道をつらぬく
そのひとは
仄暗い机に広げる
宇宙の縁を
超える
いまも
円の両極性がくびれた無限におちる
砂時計の砂にさざなみはよせる
あとにのこるのはいつも
無量の放物線
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