あとは何もない/yo-yo
 

コップの水は振れば揺れるし、こぼれてしまうこともある。不安定なものだ。あやふやなものだ。
そんな形のまま、そっとみんなの前に差し出してみる。
苦しんで搾り出したものではないような、そんな負い目を感じる。だから自信がない。それでも出してみる。それが、私の詩だ。

そうして再び空のコップだ。
次こそは何もないだろう。もう完全な空っぽだ。空虚だ。虚脱だ。不安だ。さみしい。
なんで、詩など書いているのだろう。






戻る   Point(4)