メダカリズム/
ガマパックン
ひんがしの のに かぎろいの たつみえて
かえりみずにバイクをふかす
かぎろいのみを まなこにうつし
はねのとけるも かえりみず
まっすぐな道で
気分上々 音鳴らせ
はらをふるわす振動に
霧散してゆく 群青の
ひとひらのみが ほほをかすめて
スローモーションのかぎろいをつかまえにゆく
メダカが泳いでいる
黒雲母の結晶の隙間の
一滴の雨粒の中を
あるのは
長い一日と短い一生の物語
すべてはゆめとまぼろし
戻る
編
削
Point
(2)