メダカリズム/ガマパックン
 
ひんがしの のに かぎろいの たつみえて
かえりみずにバイクをふかす
かぎろいのみを まなこにうつし
はねのとけるも かえりみず

まっすぐな道で 
気分上々 音鳴らせ 

はらをふるわす振動に
霧散してゆく 群青の
ひとひらのみが ほほをかすめて
スローモーションのかぎろいをつかまえにゆく

メダカが泳いでいる
黒雲母の結晶の隙間の
一滴の雨粒の中を

あるのは
長い一日と短い一生の物語
すべてはゆめとまぼろし

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