静寂/
もずず
求めてはいけない世界の入口で
きみにサヨナラをする
小さく手を振り
大きく踏み出す
あの日の静寂は
今日への始まりだった
わかっていれば
わかっていれば
これは
何のための感情なのだろう
何に向けて
誰に宛てて
誰かの優しさは
いつも無力
結局は
左手に残る温もりだけが
真実
ほら見て
もう
何もない
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