電子/の森/ゆえ
小さな電子機器から流れ来る森
かちり、何度でも再生する、
それは永遠を手に入れた場所
奥へと、駆けていって
・・・緑のグラデーションが倒れる
数字の中で生まれた鳥と水の声
ひたすらに連続、
考えることを放棄すれば
ここはこんなに居心地の良い・・・、。
もうやめてしまおうか
わたしがいきものであるということ
水、流れて川、
足を浸すと本当に冷たいの?
この音を聴くとあの日のことが思い出せ・な/い
ころころと鳥が電子音を鳴く
空気、マイナスイオンの作為・・・
脳に伝達される、信号、頭蓋に伸びる茎
侵されていく私の中にひとつの芽が醜く生まれ落ちた
私を食い破って
森の一部になる
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