シンセティックアンビエント/否々
筋弛緩剤を飲み込みました
貪るような悪夢に自慰を注いで
汚れた眼球は排水口に流すのですが
ベッドの足にピンク色の縄跳びで結ばれているので
シンクまでは少し遠く
ゴミ箱に吐きました
君がなかなか殺してくれないから冷蔵庫を開けて、貯めておいたきみの精液にジェリービーンズをトッピングしてタピオカジュースみたいにごぽごぽ飲んでしまいました
冷たいのはあまり好きではないのですけれど、きみがトランスまじりに首を絞めてくれるまで緩慢に叫び続けなければいけないみたいで、空を飛びました
それでもいいこだねって魔法のメロディで頭撫でながら絞首をゆっくりと舐めてくれるのをまっているのです
君が死ぬまであたし死なないから安心してスニッフィングしていていいよ
シリンダーに好きをいっぱいの経血をいれておいたから大事にもっていてね
求めていたのは運命論なんかじゃなくて退廃的な甘いドロップだったから
舌先でころがして噛み砕いて吐いたら愛してね
君が息絶えて酸素がなくなるまでね
｢約束だよ｣
静かな夢はまた沈んでゆく
廃工場のドラムンベースをBGMに
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