ハイ・スクール/アヤメ
 

セーラー服が空色で

芝生を駆ける高校生


片手に本を抱えつつ

どこか尊い受験生


弁当とお茶と制汗剤で

空気の中は粉だらけ


目を開けたまま眠れると

新発見のステューデント


早弁を見つけられ 先生一言こう言った

「食べるときは、窓くらい開けなさい」


もう半年だというのか

7年目の夏


ローファーが 傾いた

戻る   Point(1)