迷い道/朧月
 
道に迷っているときは
道しか目には入らない
そのうち心の中に
悪い気持ちがあふれる

あの時こう言ったのに
私はこうしてあげたのに
私はではじまる言葉が
ざわざわとわいてくる

救いを求めてるのに
だれかを怨む言葉で
内側が熱くなって
ますます道が見えなくなる

とまれない
ひきかえすことなんてできない
速足になってゆく
カラダと心はからまわる

太陽に
叱られていっそ
砕けてしまえばいいのに
粒になって光りたい


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