はじまりの詩/中川達矢
 
初めに言があったとは
聖書のお小言として
身にしみてくるのは
お塩の塩味
また聖書が問いかけてくるのは
塩に塩味がなくなれば
どのように塩味をつけようか
塩味と命名したのは
神様の勝手で
塩の味だから
塩味なんだろう
塩から塩味がなくなれば
それは無味であり
無の味の無味である
つまり無になってしまうのか
初めに言があるのなら
言を失ったときに
せかいのおわりをしる
はじまりはおわりのしらせ
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