強がりの国/
朧月
強がりしかいない国
君と僕もまた例外でなく
弱さなんて
いつのまにか鍛えられる
そうでなければ
前をむくこともできやしないから
だいじょうぶ
そういうことでしかゆるされない
君の唇が震えて
いるのを僕は知っていた
僕らは
耐えることを求められる
生まれた瞬間から
ひとりだと知って泣いた
ひとりで生まれて
いつかまたひとりに戻るまで
せめてあたたかな言葉を紡ぎたい
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