自動記述/
ぎよ
午前二時の欲望の鱗に覆われた美しい女よ、君の心臓で春の星座が死に夏の星座が生まれる、そのガラスの左足からは無垢な昆虫少年が駆け出す、その眼は夜露に沈めた薔薇のきらめき、その背中の湖畔では恋人たちが火星の青い夕暮れのようなキスをする、そう、それは僕たち二人なのだ、燃え上がる欲望をめぐる平行な二つの軌道なのだ、もう二度と夜が明けることはないだろう、睡眠の黄金は僕たちのものなのだから。
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