Q潭/六崎杏介
1
散天したナンテンを摘む球体関節の
長足が天圃を揺らすモールス-テンポ
もう留守になった巣箱のサテンの毛布に
告発者の独白がchillを喪して震えている
朝靄の満ちる未知の一縷は揮発性
火が昇り全て熱に消える祝祭の前に
Qの木の実を血に蒔くばかりだ。
2
宿り偽したヤドリギに吊るす鳥
唖空む「ギy」の一声はCのト音がキー
毒を掃いた告発の難点が南中時に
ナンテンに反転された!Q展開
闇夜選り戯転車であとは讃天を巡るだけだ。
3
9の希求の気球の宣紙の賛美歌
最初のQは確かに雨に射抜かれた、喝采!
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