高台へゆこう/高橋良幸
 
おはよう
昨日までやり残したことが
今日の地盤を揺らし
タスクリストの波となって押し寄せてくる
後手後手で考えたくはないから
見晴らしのいい
高台へゆこう
筋道が見えるといいね
対岸が見えるかもしれない
どこに橋を渡せばいいか
どこに堤防があるのか
けれど坂道をいっぺんには駆け上れない
抱えているものが、わりに多くて
だからといって隊列を組んではいられない
前後のシュプレヒコールに
流されてしまうから

   みえる?
     きこえるね。
   怒号と非難。

電子化された脊髄反射の言葉が
まとまりかけた誰かの一文を勢い良く分裂させた
それは再び電
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