永遠/真山義一郎
 
のような愛情と
溢れるような
あなたの笑顔と
河原で風を浴びて
髪がそよいで
春から
夏に変わる空気
川は流れていて
ゆっくり
手と手を結びあって
二人の関節がこつり

永遠なんてないさ
この瞬間だけさ
ってあなたは言った

でも、あの瞬間は
永遠だった
きっとあなたも永遠で

生活があって
コンビニで光熱費を払って
肉体があって
毎日、ご飯を食べて
私は眠る
あなたのいない
布団の中で
でも、シーツには、ほら
あなたの匂いが残っている





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