三浦君/鳴海
誰かわたしを思い出してくれるのだろうか
書き殴ると言う響きが好きだよと言ったキミは
嫌なこと思いだしたと言ったキミは
寂しいねと言ってくれたキミは
いつかわたしを思い出してくれるんだろうか
アールグレイの紅茶を入れるときでもいい
硝子張りのドアを開けるときでもいい
アコースティックのギターを弾いたときでもいい
もちろん、
誰かに恋をしたときにでも。
そうしたらその時は
わたしは上手く泣けるかもしれない
だから伝えてくれよ
貴方を忘れました、と
そうやって意地を張るわたしを
やっぱり素直じゃないねと、
笑ってくれるのだろうか
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